冷凍おせちと冷蔵おせち
日本のお正月に欠かせない料理の代表的なものとして、おせちがあります。
様々な料理が重箱に入っていて、とても豪華な料理です。また、おせちは料理の一つ一つに由緒があります。
例えば、マメに働けるようにという願いが込められている黒豆や、腰が曲がるまで長生き出来るようにと願いを込める海老等があります。これらの料理を食べる事によって、これからの健康や幸せ等を祈ります。
昔はおせちというと、各家庭で手作りをするのが基本でした。
しかし、おせちは調理に手間がかかる料理が多いです。そのため現在では、調理の時間を取るのが不可能な人も少なくないです。
そこで重宝されるようになってきているのが、あらかじめ完成しているおせちを購入するという方法です。
今では、様々な惣菜店やホテル等が独自のおせちを作って販売する事も増えてきていて、自分好みの豪華なおせちを手軽に味わう事が出来るようになってきています。
この市販のおせちは大きく、冷凍おせちと冷蔵おせちの2種類に分類する事が出来ます。
前者の冷凍おせちとは、おせちを小分けパック、もしくは重箱に詰めた状態で冷凍してある物です。
長期間の保存が可能である事が最大のメリットです。
他にも、冷凍で保存するので入っている保存料が少ない場合が多い事や、保存を考えた濃い味付けになっていない事等もメリットとして挙げられます。
ただし、食べる前に解凍をする手間が必要である事や、食べた時に多少の水っぽさやパサパサ感を感じる可能性が高い等のデメリットがあります。
後者の冷蔵おせちとは、惣菜店やホテル等で重箱に詰められた物が、冷蔵便で配達されるスタイルのおせちになります。
届いたらすぐに食べる事が出来るので、一番味が良い状態で食べられるのがメリットです。
デメリットとしては、日持ちがしない事が挙げられます。
一般的に、届いた日から1〜2日以内に食べきるようになっています。
他にも、保存のために味付けが濃くなりがちである事等もデメリットとしてあります。
つまり、冷蔵、冷凍にも一長一短があり、「こっちが良い」と決められるものではありません。
通販のおせちを選ぶ場合は、味重視か安全重視か、届いてすぐ食べるのか、日にちをおいて食べるのかなどの条件で決めるといいでしょう。
ただ、主要な全国通販のおせちは、冷凍おせちが多いようですね。
冷凍技術が進歩したことで、鮮度が保てること、配送地域が全国で配送に時間がかかることなどが冷凍おせちが多い理由でしょう。
冷凍おせちなら、家庭でも冷蔵庫の冷凍室で保存できますし、解凍方法も自然解凍がほとんどですので、食べる日に合わせて解凍すれば新鮮で美味しい「おせち」が味わえるでしょう。
どちらにしても、年末近くになると売り切れや注文期間が過ぎてしまうことにもなりかねません。なるべく早く予約しておけば「おせち料理」に関しては、安心してお正月を迎えられるでしょう。